榎田基明
シェアオフィスで同じ屋根の下仲間の もえぎ設計さんが設計されたコーポラティブ住宅「なな彩コーポ」で竣工パーティがありました。 7軒の住まいが集まった、なないろコーポ。 それぞれ全くちがった空間が楽しくて、一緒に行ったうちの子たちは玄関を入るたびに歓声を上げていました。 中庭を囲んで暮らしが感じ合えるコーポ。見ているとわくわくしました。素敵な暮らし方です。「丹原」カテゴリーアーカイブ
「咲あん上京」鉄骨製品検査
榎田基明
現場での基礎や地中梁のコンクリート工事と平行して、鉄骨の工場では柱や梁の加工が進んでいます。 鉄骨工場まで製品検査に行きました。工場は福井県です。タイミング悪くやって来た台風に吹き飛ばされそうになりながら、高速道路を走りました。 まずは事務所で書類検査、その後工場内で実測、目視などの検査です。 テープ合わせ。鉄骨の加工はミリ単位の精度が要求されます。現場で使う鋼尺と工場で使う鋼尺がぴったり合っているか確認するのです。5Nの力で引っ張り24m伸ばして、許容される誤差は±2.7ミリです。結果は現場用が+0.6ミリで合格。 工場長は「1ミリ目盛りの1/100を見るんや」と言ってはりました。さすが。 溶接加工が済んだ柱や梁が図面通りの寸法に仕上がっているか、測って確認します。この大きくて重たい8m長さの鉄骨柱を誤差1ミリ未満で仕上げる技術には恐れ入ります。 溶接箇所まわりの超音波探傷試験。表面には現れていない内部の傷の状態を、超音波を使って確認します。第3者機関の調査会社が検査します。 「咲あん上京」は建物の高さを抑える必要がありながらも多くの個室が配列されるので、換気など設備の配管を通すために梁に貫通孔がたくさん開きます。構造計算をした上で孔の位置やピッチを決めます。貫通孔の補強材も工場で取付けられます。「助産師会館」見学
榎田基明
佛教大学の春学期は残すところあと2回。もうすぐ夏休みです。 1年を通して、福祉を専攻する学生さんたちに、高齢分野、児童分野、障がい分野の施設や制度、とりくみなどを紹介しています。そこで興味を持てる部分を見つけ出して、掘り下げてもらうようなことをしています。 今月から児童福祉、子育て支援分野を進めています。 今日は「京都府助産師会館」の見学をさせて頂きました。ここでは妊産婦さんやその家族への子育て支援を中心に、「社会で子育てを支える」取り組みをされています。 ちょうど子育て相談の日だったので、赤ちゃんとお母さんが何組も来ておられました。生後2ヶ月の赤ちゃんを抱っこさせてもらって嬉しそうな学生さんたちです。 この助産師会館は、今は8歳になったうちの双子の息子たちがまだ赤ちゃんだったころ、ここに訪れる母親目線で設計させていただいた施設です。分からないことや不安がたくさんの子育ても、医療と子育ての専門家である助産師さんに相談できる、お母さん同士のつながりができる、そういうことがゆとりと自信の子育ての日々に繋がると、私自身が助けられた思い入れの深い場所です。「咲あん上京」出来型検査
榎田基明
コンクリートの型枠を外して地中梁や基礎の形が現れはじめました。 このコンクリート躯体は、このあとすぐに土中に埋まってしまうので、このタイミングで出来型検査をしました。 構造設計図の通りの寸法がきちんと確保されているか、測って確認します。 きれいにできあがっています。だんだん、できあがりの姿が見えてきますね。「咲あん上京」コンクリート打設
榎田基明
今日と明日の2日かけて、地中に組んだ型枠に生コンクリートを流し込みます。 まずは受入検査。朝1番にやってくる1台目のミキサー車から生コンクリートを取り出して、品質の検査をします。軟らかさや、含む空気や塩化物の量など確認します。固まってからの強度試験をするための供試体も取っておきます。 受入検査がOKとなり、打設開始です。ミキサー車からポンプ車に送り込まれた生コンクリートがホースに圧送されてきます。15人ほどの職人さんがはりついて、順々に進んでいきます。打ち込む人、ホースを取り回す人、バイブレータで生コンクリートを隅まで行き渡らせる人、コテで均す人・・・緊張感が漂ってます。 場外では待機するミキサー車の誘導や交通整理が行われています。