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大盛況!神谷潔さん「市電の写真展」

榎田基明

町家シェアオフィスのミセノマ企画に毎夏登場する神谷潔さんの写真展です。

例年は「地蔵盆」をテーマに8月に開催してきましたが、今年は趣向を変えて「(京都)市電の写真展」を開催しました。京都市電は既に廃止になって40年近くになりますが、地蔵盆とともに神谷さんのライフワークのひとつと言えます。

神谷さんの人脈に、小さな案内が京都新聞に載ったこともあってか初日から次々と訪問客があり、一日中賑わいました。

写真:市電の写真展、ミセノマの様子 写真:市電の写真展、ミセノマの様子

最終日、神谷潔さんと広原盛明さん(京都府立大学名誉教授、元京都市電を守る会事務局長)の対談には、次々と人びとが集まってきてミセノマから玄関にまであふれてしまい、あきらめて帰られた方もおられたようです(申し訳ありませんでした)。

写真:神谷潔さんと広原盛明さんの対談の様子

神谷さんからお預かりしている写真から1点。1977年2月13日、西大路通と北大路通の北西角にあるカトリック衣笠教会を背景に北大路通を走る京都市電。横をランナー達が走っているので駅伝かマラソン大会でしょうか。

写真:北大路通を走る京都市電(撮影1977年2月13日)

Fuuでは2階の打合せスペースでフランス、イタリア、ドイツ、中国などのLight Rail Transitの写真、現地の路線図やパンフ、関連の書籍などを展示しました。

写真:2階打合せスペースの展示

展示写真からいくつか。

リヨンの玄関口パール・デュー駅前に並ぶ市内トラム(左)と空港連絡トラム(ローヌエクスプレス)。

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映画「白い恋人たち(原題は「フランスの13日間」」で有名なった1968年の冬季オリンピック開催地グルノーブル中心街のトランジットモール。

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クルマだらけの街の雰囲気を一新したマルセイユの帆船をイメージしたデザインのトラム。

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クルマから解放され歩行者の空間になったニースのマッセナ広場。

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私の好きな街、南フランス・モンペリエの色鮮やかなトラム。人口比ではおそらくフランス最大のトラム・ネットワーク。

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イタリア・パドヴァのゴムタイヤトラム。発車待ちの運転手が格好いい。

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古都フィレンツェのトラム。でも主役は花束を抱えた女性。

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事務所のお気に入りの場所

榎田基明

私たちは、京都西陣のまちなかに建つ元生糸問屋さんの町家をシェアオフィスとして使わせてもらっています。
1階にもえぎ設計とJ’satelier、2階に私たちFuu空間計画が居ます。
一緒に仕事をしたり、まちづくり活動をしたり、お昼ごはんを食べたり、ラジオ体操をしたり、関わりながら日々過ごしています。

この町家シェアオフィスの建物のお気に入り場所を紹介してみようと思います。

写真:事務所の床の間全景

2階の南の窓辺の踏込床。
竹や栗、こぶしなど色々な樹種の木材が使われた丁寧で華奢なつくりです。大工さんや植木やさんによると、こんなに細く一定の太さのものはなかなか探せないとか。作った方たちがあれこれと相談しながら楽しんで作られたのが伝わってきます。

写真:勾配の竿縁天井見上げ

勾配の竿縁天井。
パソコンとにらみ合っていて、ふと顔を上げると、この床の間と天井が見えるのです。

「咲あん上京」消防の中間検査

榎田基明

消防署による中間検査がありました。耐火壁やスプリンクラーの施工状況を確認されます。
こうしていくつもの検査を受けて合格しながら工事は進みます。

写真:消防の検査中

鉄骨の柱梁には耐火材、外壁には断熱材の吹き付けがされています。

屋上では、防水工事の最中。
アスファルトのシートを二重に敷き、断熱材を置いてその上をコンクリートで押さえます。外断熱です。

写真:断熱工事が進む屋上

各階の西南角に配置している共同リビングは、とってもいい場所になりそう。 京都市内を取り囲む、西山が連なって望めます。

写真:眺めのいいリビングになる予定

柱梁や外壁などの躯体工事が完了して、内装工事に突入しています。
工期がおしているので、大きな音のしない内装工事は近隣の方々の了解を頂いて、残業体制に入ります。 日祝祭日も工事ですが、それでやっと来年1月後半の完成予定です。

週1回の工程会議も大詰めをむかえ、毎回5時間(!)ぶっ通しです。
お腹が減ってグウグウ鳴らしながらも現場事務所での会議を続け、さらに施工図を山のように預かって帰ってチェックバックです。宿題に追われる受験生のようです。でも建物が一歩一歩に完成に近づいていくのを見るのが嬉しい日々です。

ミセノマ企画「糸と土 三人展」

榎田基明

町家シェアオフィスの表の間を地域に開こうと続けているミセノマ企画。今回は12回目でした。
ミセノマ企画用の、のれんや立看板のしつらえが整い、いい佇まいになりました。

写真:のれんやポスターで飾ったシェアオフィス玄関

糸紡ぎ、染色、織りまですべてひとり手作業で作り上げる丹波布。作家の中野さんは会場に糸紡ぎ機を持ちこんで、お話の合間にカラカラと紡いでおられました。指先から細く糸が出て撚られていく様子が魔法のようでした。
自然の草木で染められた糸のひとつずつのカラフルさ、それが組み合わさって織られてできあがる布の色合いは感動的でした。

写真:綿花から糸を紡ぐ中野さん 写真:中野千代さんの丹波織

幾重にも重ねた陶土を削って現れる模様がかわいい、田口香奈江さんの器。

写真:田口香奈江さんの陶芸作品

松岡由紀さんの陶芸作品ユニークな世界のキャラクターたち。見ているうちにどんどん愛着がわきました。

写真:松岡由紀さんの陶芸作品

楽しんで愛情を注いで作られていることが、たくさん伝わってくる素敵な展覧会でした。
また来年もあるかも。楽しみにしてます。

「咲あん上京」軌道にのってます

榎田基明

工事資材を現場に搬入するために、工事用エレベーターが設置されています。ボードや機材などがエレベーターに載せられて、2~6階の各階に運ばれていきます。

写真:工事用のエレベーター

1階から順々に工事が進んでいくので、階段を上がるごとに工事が進んだ様子を見ることができます。
2階の廊下では天井付のエアコン取付中。水を流すドレンの勾配を測りながら支持金物を固定しています。

写真:廊下の天井にエアコン設置工事中 写真:庇になる鉄骨下地

西側ベランダの庇です。ここは鋼板で葺きます。
細部も着々と進んでいます。