ミセノマ企画「糸と土 三人展」

榎田基明

町家シェアオフィスの表の間を地域に開こうと続けているミセノマ企画。今回は12回目でした。
ミセノマ企画用の、のれんや立看板のしつらえが整い、いい佇まいになりました。

写真:のれんやポスターで飾ったシェアオフィス玄関

糸紡ぎ、染色、織りまですべてひとり手作業で作り上げる丹波布。作家の中野さんは会場に糸紡ぎ機を持ちこんで、お話の合間にカラカラと紡いでおられました。指先から細く糸が出て撚られていく様子が魔法のようでした。
自然の草木で染められた糸のひとつずつのカラフルさ、それが組み合わさって織られてできあがる布の色合いは感動的でした。

写真:綿花から糸を紡ぐ中野さん 写真:中野千代さんの丹波織

幾重にも重ねた陶土を削って現れる模様がかわいい、田口香奈江さんの器。

写真:田口香奈江さんの陶芸作品

松岡由紀さんの陶芸作品ユニークな世界のキャラクターたち。見ているうちにどんどん愛着がわきました。

写真:松岡由紀さんの陶芸作品

楽しんで愛情を注いで作られていることが、たくさん伝わってくる素敵な展覧会でした。
また来年もあるかも。楽しみにしてます。