榎田基明
10月にミセノマで作品展をしていただいたマルモザイコの外村まゆみさんが呼びかけた国内外の30組のアーティストによる作品展が、中京のしまだいギャラリーで開催されました。
しまだいギャラリーは、慶長年間に糸割符商として創業し、江戸中期からは酒問屋を兼業したという「嶋薹」の町家と土蔵をそのまま活かし、さまざまな展示に使われています。シャネル主催のイベントが行われたこともあります。

京都モザイク展の会場になったしまだいギャラリー東館。玄関脇の大きな「京かぶら」のモザイク作品が人目を引いていました。
ミセには、京都モザイク展のパンフを飾る「白象図」と、アトリエのある北山で9月に開催された「新町モザイクまつり」に向けて「人」をテーマにした元町小学校の生徒達の作品が展示されていました。

土蔵での展示は、国内外30組のアーティストの作品です。

モザイクといってもモチーフも手法もさまざまです。
なかでも「笑顔」と題された立体的なカワウソが目を引きます。下から見上げると胸に魚を抱えて嬉しそう。何とも愛らしい姿です。

櫻井真智子「笑顔」
岩石を打ち付けたような大胆な手法の人物像。しかし顔は細かい砂のような粒子で描かれています。

Olivier Perret: zones de recherches
貝殻を砕き、突き刺したような手法の作品。

Sergio Policicchio: Oiga Zakharova
元町小学校の生徒達の作品は作家とは違った魅力があります。
