施設づくり」カテゴリーアーカイブ

「咲あん上京」解体工事、最後の難関!?

榎田基明

予定では、今週から杭工事に入ることになっていましたが、地中の既存解体が続いています。

写真:「咲あん上京」解体工事の様子(敷地の南東角)

敷地の南東角は前面道路と隣地通路に接していて、その間際の解体を残すのみ、なのですが…

隣地通路を崩すことのないよう、山留めを作り、周囲の地盤面を掘り下げながら迫って行き、もうこれで完了かと思っていたところ、またコンクリートの床版らしきものが出てきました。

次々と大きな難関が現れます。ユンボを駆使して、こんなに難しい解体工事をされる監督や職人さんたちはほんとにすごいです。

写真:「大割」を装着したユンボ

これは大割と呼ばれるアタッチメントで、コンクリートの塊を砕くのに使われます。

コンクリートから鉄筋やH鋼が外されて山のように積み上げられています。

写真:コンクリート塊から外され積み上げられた鉄筋とH鋼

コンクリート躯体を砕く大きな音と振動が続いています。近隣の方々には長い間我慢していただいている状況です。なんとか、これ以上現れないように祈るばかりです。

幼稚園の見学会に行きました

榎田基明

去年の11月にミセノマ企画で開催した「すまいと陶」。普段は食器を主に製作している私の弟が、建築と陶芸の関わりをテーマに展示しました。 写真:ミセノマ企画第6回「住まいと陶」の会場の様子(2014年11月) 写真:ミセノマ企画第6回「住まいと陶」の会場の様子(2014年11月) その展覧会に来られた幼稚園の園長先生が、展示していた手洗いボウルを気に入って下さって、改修工事中だった幼稚園に設置して頂きました。工事が完成し、竣工見学会をされるとのことで、行ってきました。 元は園長先生がお住まいだった木造の家を、園児や保護者の方々などが様々に使える建物として再生されていました。古い建物を活かした空間に、弟作の洗面ボウルが馴染んで納まっていました。 写真:幼稚園に設置された陶器の手洗いボウル 縁側が園庭に向けて開かれて、とってもいい空間でした。 写真:園児や保護者の方々などが様々に使える建物として再生された住宅

昨年のお仕事が形になりました

桜井郁子

メーデーで行進するコース沿いに、昨年、実施設計を担当した東堀川交番があります。ひと・まち設計より「一緒にやりましょう」と声を掛けて頂きました。こうして実物ができあがってみるとうれしいものです。 写真:東堀川交番 背後に続くのは堀川高校のクラブハウス。高さをだいたい揃えて、屋根の形も同じような勾配にしてあります。建物の幅が狭いので、中途半端に小さな三角屋根が乗るより、こういう連続性は心地よいかなと考えました。 ただ、 京都市の景観政策課で「片流れは屋根ではない」とまで言われてしまいました。片流れ屋根は”京都らしくない”のでしょうか。今回のこの場所であれば、という場所性を指摘してようやく実現。立ち上がってみて、改めて「よかった」と思いました。

「咲あん上京」地中の難関も終わりに近づいています

榎田基明

南側の隣地境界近くの地中から出現したH鋼とコンクリートの土留め壁。なかなか簡単には解体できません。土留め壁の向こう側は水やガラが多く埋まっており、無理に解体すると境界の向こう側の地面が崩れ落ちます。

施工会社の藤木工務店さんが、いろいろと工法を探ってくれて、仮設の山留め壁を埋込みながら、解体していく工法を採用しました。

写真:土が崩れてくるのを防ぎながら解体を進める様子

この緑色の構造体で土が崩れてくるのを防ぎながら解体を進めます。これは、道路の下の配管工事なんかをするときに使う工法だそうです。

写真:コンクリートの土留めを新設しながら進める解体作業の様子

しかし、この工法でも全て撤去することはできず…今は状況を確認しながら、コンクリートの土留め壁を新設しながら、慎重に解体を進めています。工法を探ったり、杭や基礎設計内容を変更したりして、地中の難関をなんとかやっつけ、かわしています。

地下の解体工事は、今週でほぼ終了予定。来週からは杭工事に入ります。

「咲あん上京」手強い既存解体工事

榎田基明

予想外に大きな塊が次々と現れている、地中の解体工事です。

それでも大方の解体が終わったかと思ったら今度は、南端からH鋼の土留め壁が出てきました。

写真:「咲あん上京」手強い既存解体工事の様子

昔、地下の増築工事をした時に、隣に建っていた住宅に影響が出ないように、土中に鉄骨とコンクリートで土留め壁を作っていたようです。6m以上の深さがありそうです。ショベルカーで掘っていますがビクともしない、今となっては憎い壁。

今回の工事ではちょうど、地中杭を設置する位置にあたります。杭の位置を少しずらすことで解決できるのか、連休も挟むので、急いで検討です。