榎田基明
佛教大学の社会福祉学部の学生さんを連れて、毎年、施設見学をさせて頂いています。
「社会福祉法人七野会|こぶしの里 サテライト今宮」は、ユニット型の特別養護老人ホームと認知症対応型デイサービス、高齢者の住まい、配食サービスを備えた、高齢者のための施設です。
今年の学生さんは特別支援学校などの教職を目指す人が多くて、高齢分野には興味薄かと思っていたのですが、そんなことはなく。施設長の中尾さんのお話に惹き付けられました。
「介護の仕事をしていて良かったと思うことはなんですか?」との質問に、中尾さんは、90歳を超えるおばあちゃんと面会にきた孫息子のやりとりを例に出して、「他の仕事をしていたら知ることさえなかった、利用者さんやその家族の人生の大切な場面に立ち会えることができる。本当にいい仕事です。」とおっしゃっていました。
私たちはみんな、喜びや悲しみや切なさや色んな感情の中で生きていて。
その色んなことを受け止めて寄り添っていく福祉の仕事。
すごいな、と思います。感動的でした。