榎田基明
3人の小さい男の子の子育て真っ最中の友人、Mさんのお宅の改修がはじまりました。 まずは、お話&現況調査に行ってきました。 友人はお寺に嫁いだので、住まいは庫裏の部分です。80年以上前の建設当初は土間だった台所や薪焚きのお風呂も、30年前に一度改修されて、今は広いダイニングキッチンになっています。 ここをさらに、今の家族構成と暮らしに沿うように工夫していこうという計画です。 小さい子どもとの暮らしは楽しさいっぱいですが、大変さもいっぱいいっぱいです。身近に一緒に育ててくれる人達がいてくれることはもちろん、道具や建物のつくりも大いに助けになると、私もつくづく感じてきました。 子どもたちが家庭で育っていく今の時期は、家族にとっての原風景となる時期のように思います。この大切な時期を過ごす空間を一緒に作らせてもらえるのは幸せです。 友人がお寺の門前で3人の子ども達と見送ってくれました。満足の住まいになるようにがんばります!投稿者「榎田基明」のアーカイブ
6年ぶりの再会
榎田基明
以前一緒に働いていた元同僚が事務所を訪ねてくれました。 彼女は、6年前に子どもの小学校入学を期にいったん母国の中国に帰ったのですが、再び日本で暮らすことになってこの春日本に戻ってきました。 彼女とは同じ歳です。今同じ時代を生きている同世代は、あれやこれや共感できることがいっぱいあるものですね。積もった話が本当に山のようにあって、いくら話しても話し切れませんでした!続きはまた今度・・・ 中国は今、建物がどんどん建て替わっていて、古い建物がもうほとんどないのだそう。伝統的な建築技術もなくなりつつあるそうです。 95年前に建てられた、私たちの町家シェアオフィスの空間のいいところをたくさん見つけて、とても楽しんでくれました。「咲あん上京」配筋検査
榎田基明
配筋工事は今日で終わり。午前中のどしゃぶりがなんとか収まり、配筋検査です。 基礎は10種類、地中梁は25種類、それぞれに形状や配筋が違います。 種類ごとに寸法や高さ、鉄筋の径や本数、ピッチ、継ぎ手の位置や形状など確認していきます。 隣地の建物が間近な場所、取り除けない地中の障害物があった場所などは、基礎を偏芯といって、内側にずらしています。そのために柱の芯より基礎の芯が内側になるところがでてきます。そんな場所では、地中梁に力が多く加わるので、鉄筋をこんなに網の目のように入れます。 直径25㎜の鉄筋がこんなにきれいに組まれるとは・・・職人技です。規則正しく配置された鉄筋に見とれました。 検査をしている間にも、現場にはコンクリートを流し込むための型枠がどんどん搬入されて来ます。 明日からは型枠工事です。「咲あん上京」配筋工事中
榎田基明
中央に組まれたステージから鋼材を搬入して梯子で降ろして、15人以上の職人さん総掛かりで着々と鉄筋が組まれていきます。「咲あん上京」は鉄骨造なので1階から上は鉄骨工事なので、このような鉄筋コンクリートの工事は地中の基礎と梁だけです。 排水管などが地中梁を貫通する部分には、貫通孔まわりにこんな補強筋を入れます。 柱の直下に据えるベース。基礎と鉄骨の柱を繋ぎます。 こちらでは、鉄筋の溶接継ぎ手をした箇所を試験中。超音波探傷試験といって、溶接した箇所に超音波を当てて内部に傷や欠損が無いかを調べています。 この他に溶接箇所を抜き取って試験場で引っ張って強度を確認する、引っ張り試験もします。「咲あん上京」地盤が整いました
榎田基明
基礎や地中梁が設置される部分を掘り下げてあります。 敷地の勾配に合わせて基礎の深さが違ったり、エレベーターやスプリンクラーの水槽が置かれるところはさらに深かったりするので、場所ごとに深さレベルが正確に出されます。 その上に墨出しをするためのコンクリートを打って、基礎や柱、地中梁の寸法を書いていきます。 資材搬入のためにステージを組むので、その足場も立ち始めています。 気温が暑くなってきました。 まだ影のない現場の片隅に日除けテントが張られて、職人さんの休憩中。