桜井郁子
事務所を借りるために下見に来た時、振り子のない鳩時計がありました。でもなんだかゴミにするのはもったいない感じです。パソコンに時間は表示されますし、携帯電話も時計代わりに使っていますから、事務所に時計がなくても別に不自由はしないのですが…
それでもおもしろがって鳩時計を使ってみようと、シャープペンシルを振り子にしたら、なんだか調子よく動いてくれました。使い始めて1年半、突然おもりが落下して使用不能に陥りました。せっかくこの部屋で時を刻んできた時計だし、ちょっとお金はかかるかも知れないけれど、修理して使ってみようということになりました。同時に振り子も製作してもらいました。
それから半年。ある一定の長さまでおもりが下りてくると止まってしまったりして、ちょっと調子が悪いのかな?と思って再度、時計の修理屋さんに持ち込んでいました。先日、問題なく返ってきました。おもりの巻き上げ方にちょっぴり工夫がいるようです。そうした気遣いが、手間暇が、慌ただしい日常の清涼剤として気分を切り替えてくれます。