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新学期

榎田基明

今週から非常勤講師をしている佛教大学の授業が始まりました。社会福祉学部で「福祉フィールドワーク」という科目を担当していますが、気づけば11年目になります。

現場に行くことがフィールドワークの基本ですが、学生数(100名を超えた年も)や施設の受け入れ態勢などの都合で春期は”現場に行かない”フィールドワークになっています。1回生なのでまずは現場で体感してもらいたいのですが、なかなかそうはいきません。

写真:「カフェ紫野」北区紫野学区で月2回開かれているお年寄りの交流の場

「カフェ紫野」北区紫野学区で月2回開かれているお年寄りの交流の場(昨秋の授業でボランティア体験)

秋期は人数が減るので福祉施設などの見学ができるようになりますが、かつて受講生が見学先の施設で働いていたりして思わぬ再会があります。こちらは1科目しか担当していないので年度が終わってしまえばもう会うことはほとんどありません。顔も名前も覚えていないのですが、学生の方は意外に覚えています。「授業を受けました」と年度と名前を聞いて「そういえば居たような…」という感じです。1回生の時しか知らないので本当に見違えるというか成長しているのを実感します。さて4、5年後はどうなっているでしょうか。

さくらの春

榎田基明

写真:本山本満寺のしだれ桜(撮影:2015年3月31日)

本山本満寺のしだれ桜(撮影:2015年3月31日)

自宅近くの本山本満寺のしだれ桜が見事に咲いています。普段は観光で訪れる人は少ないですがこの時期だけは別です。桜が終わるとまた静かな境内になります。
満開の桜の下では次の主役の牡丹が準備をはじめています。

写真:会津の春 桜を背景に泳ぐ鯉のぼり(撮影:2006年5月4日)

会津の春(撮影:2006年5月4日)

「入学式には桜」というイメージが一般的なようですが、私が育った栃木県北部では開花が4月20日頃で入学式に桜は咲いていませんので実感がありません。一山越えた福島県会津地方では1週間後のゴールデンウィークに満開になります。冬が長くて草木が芽吹くのが遅く、山里では4月に入ってコブシ(モクレンの仲間)が咲いた後、下旬頃から梅・桃・桜が一斉に花開きます。背景には鯉のぼりが泳ぎ、春を迎える雪国の喜びが感じられます。