桜井郁子
建築士法が大きく改正され、建築士事務所に所属する建築士は3年に一度、講習を受けなくてはならなくなりました。行政にいる建築士は受講義務がないのですが、どうして違いがあるのでしょうね?やるなら全員やる、やらないなら全員やらないとした方がスッキリすると思うのですが。行政が決めて、行政が免除されるというところが引っかかります。
さてこの講習、建築基準法の改正や世の中の動向を知るという目的は分かります。しかしそれに見合った内容になっているかどうかは、残念ながら疑わしい。これだけお金と時間を掛けるなら、もっとしっかり耐震とか省エネとか準耐火とかサッシとかいろいろ勉強したいなぁと本当に思います。もちろん世の中に知らないことがたくさんあるということもありますが、技術や理論もどんどん進んでいて、その成果を見聞きするだけでも学び甲斐があります。一級建築士の講習を受けたことで「この内容では物足りん」と、時間を取っていろんな勉強会やセミナーに足を運んだことが一番の成果かも知れません。