送り火と地蔵盆

榎田基明

残暑お見舞い申し上げます。

久しぶりに「送り火」を見ました。家の近くの加茂街道からです。お盆は郷里に帰ることが多いのでなかなか毎年は見ることができません。

夕方、少し雨が降りましたが、風もなく良く燃えたように思います。何年か前、荒神橋東詰の近衛通で見ていた時、家の前の道路に椅子を出して座ってみていたおばあさんが「あ~今年もよう燃えとる」とつぶやいていたのを思い出しました。

写真:五山の送り火「大文字」

「送り火が終わると京の夏も終わり」などと観光ガイドに書いてあることがあります。しかし、京都のまちにはもう一つ大切な行事「地蔵盆」があります。私は京都育ちではないので経験はありませんが、子どもたちにとっては夏休みの最後の楽しみであり、それを何カ月も前から準備する大人たちにとっても町内のつながりを深める場となっています。

私たちの事務所がある町家シェアオフィスでは毎年この時期、写真家・神谷潔さんによる写真展「子育てのまち京都の夏・地蔵盆」を開催しています。お時間が許せば是非ご来場下さい。

ミセノマ企画第11回 写真展「子育てのまち京都の夏・地蔵盆」

  • 2015年8月18日(火曜日)~23日(日曜日)
  • 13時30分~17時

地蔵盆が終わると京都にも秋が訪れます。